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魔王と最後の皇子

カテゴリー: プレイ日記

 プレイ日記です。以下のクエストのネタバレが含まれています。

・Deliver the Amullet
・Find the Heir



 午後五時、Chorrol近郊。
 地平線に向けて足を速めながら西の空を急ぐ陽の光を受け、茜色に染まったその石造りの建物は静かに佇んでいた。

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 Weynon Priory。死を目前にした皇帝がぼくに託したAmulet of Kings、その届け先であるBladesの長、Jauffreの居場所だとBaurusが教えてくれた修道院だ。

 Jauffreに会う事にはまったく何の困難もなかった。扉を開けたぼくを迎えた修道士……Maborel次長という名だと後で知った……にJauffreに面会したい旨を告げて所在を尋ねると、階上で読書をしているとすぐに教えてくれたのだ。

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 彼は最初、見知らぬ相手の突然の訪問にぼくに不審な目を向けていたが、Amuletを差し出すとその表情は驚愕に変わった。
「まさか。皇帝以外にそのお守りを手にすることは許されていないはずだ」
 慌てて手にとり、間違いなく本物であることを確かめる。
「君は一体……これをどうやって手に入れた? 皇帝の死について何を知っているのだ?」
 ぼくは話した。彼がぼくの事を夢に見たと言ったこと、破壊の王子に立ち向かわねばならないと、Oblivionの顎を閉じよと言ったこと、そして彼の最後の息子のことを。

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「……迷惑な話かも知らんが、私は君を信じるよ。皇帝Uriel Septimの数奇で複雑な運命が、君とアミュレットを私の元へ届けたのだから」
「それで彼……陛下は一体、何を見たんです? 破壊の王子、そしてOblivionの顎というのは……」
「陛下の御意志は、そして彼が幻視したものは私にはとても計りきれない。おそらくOblivionからの脅威を予見していたのだろう。そう、破壊の王子Mehrunes Dagon、OblivionのDaedra Lordの一柱の……」
 続いてJauffreが語った内容は、相当に気が滅入る物だった。
 ぼくが届けた護符Amulet of Kingsは、その昔聖Alessiaが時の竜神Akatoshより契約の証として賜ったもの。そして新たな皇帝は戴冠する時、帝都のThe Oneの寺院で護符を使いDragonFireに火を灯す。だがUriel7世が崩御し、世継ぎの皇子もことごとく暗殺者の刃に倒れた今、寺院のDragonfireは幾世紀もの間で初めてその光を失った。正確な事は戴冠に際して即位の儀に隠された真の意味を告げられる皇帝本人しかわからないが、おそらくそれがこの世界NirnをOblivionから守ることと密接に関わりあっているはずだと言うのだ。
 つまり玉座が空位となり、Dragonfireの灯が消えた今の状態が長く続けば、その内Oblivionの魔界からDaedra達が攻め寄せてくるということになる。そして暗殺者達の目的も、おそらくはそれだったのだ。
「そうか、だから彼は彼の最後の息子を捜せと……」
 Jauffreは頷いた。
「Urielがその事まで君に話していたとは……。私は彼の者の存在を知る数少ない一人だ。数年前、私はBladesとしてUrielの近衛の長を務めていた。だがBladesでもこのことを知っているものはほとんどいない」
 確かに。Baurusもそのことはまったく知らなかった。
「ある夜、Urielは私を彼の私室に呼んだ。すると一人の赤子が揺り籠で眠っていた。Urielはその子をどこか安全な場所に移すよう私に命じたのだ。彼は赤子については何ひとつ語らなかったが、私はその子が彼の息子だと確信している。時折、彼は子供の成長について私に尋ねたものだ」
 ……皇族や貴族が一族ことごとく鏖殺されたと思ったら隠された庶子がいた、というのは意外とよくある話だ。彼らにとって血筋の保全は義務であり、世間から見れば不義であっても、彼らからすれば正嫡・非嫡を問わず一人でも多くの子を成すことはむしろ拒むことのできない務めに等しい。そしてそれは確かに役に立つことではあるのだ……こんなことになった場合には。
 だがそれ以外の平和な時代に保険が保険として必要とされなくなった時、それは逆に往々にして悲劇の源になる。嫡子たちは争いあい、それ以外の子供達は『商品』として……。
 待て。
 ぼくは今、何を考えていた?
「今やこの庶子は、Septimの座を継ぐ唯一の者なのだ」
 幸いなことにJauffreは、ぼくの内心には気付いた様子も見せず、言葉を続けていた
「彼の名はMartin。ここChorrolの南に位置するKvatchのAkatosh教会で僧職にある。君にはKvatchに行き、彼を見つけてもらいたい。もし敵が彼の存在に気づいていれば、彼は大変な危険の中にいる事になる」

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 ちょっと待て。何故それをぼくに振る。
「……それは貴方達Bladesの仕事だろう」
 さすがに開いた口が塞がらず、ぼくはJauffreに抗議した。あまりの事に口調がタメ口になってしまっていたことに気づいたのは、修道院を出た後のことだ。
「襲撃の様子から考えて、敵が我々の動きを相当正確に掴んでいる事は間違いがない。この状況でBladesを動かすのはあまりにも危険だ」
「だったらBladesでもないのにこの修道院を訪ねたぼくが目をつけられていないとどうして考えられるんだ。まさかエージェントとして潜伏しているBladesメンバーまで全員顔と居場所を正確に把握されている訳じゃないだろう。彼らを動かした方がいいんじゃないのか?」
「だとしても誰なら大丈夫なのかすぐにはわからん」
 ぼくは食い下がったがJoeffreにも譲る気配はない。
「……わかった、だがすぐには向かわないよ」
 小さく溜息をつくとぼくは譲歩した。
「しばらくChorrolに留まって監視がないことを確認する。その後一度BrumaかCheydinhal方面に向かい、安全が確認できてからならKvatchに向かってもいいよ。逆に敵の目がぼくにひきつけられる様なら、その間にBladesの方でMartinを確保してくれ。これが条件だ」
「Urielが君に何を見たのか私にはわからないが……」
 Jauffreは肩をすくめた。
「確かにこれなら任せても大丈夫なようだな。こちらとしてもできる限りの援助はしよう。そこのチェストにある装備は好きにもっていってくれていい。Maborel次長とPiner神父も力を貸してくれるだろう」

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「しかし……君は一体何者だ?」
「それはむしろぼくの方が教えてほしいよ」
 大体、何者かわからない相手にこんな任務を丸投げしていいのかと思ったが、面倒なことになるだけなので口に出すのは我慢した。
「牢に入れられる前のことはほとんど覚えていなくてね。ぼく自身自分が何者かわからないんだ。名前を覚えていたのがせめてもの幸いだよ」
「そういえば……」
 Jauffreは苦笑した。
「まだ君の名を聞いていなかったな」
「Llewellynだよ。ぼくの名はLlewellyn Elsevier(ルウェリン・エルゼヴィア)」

 Piner神父は防御の心得が書いてあると言う本“The Warp in the West”を、Maborel次長はなんと馬を貸してくれるという。厩務員のDunmer、Eronorも武器の修理用具一式を譲ってくれた。これらのものをありがたく受け取ると、今夜の宿を求めてぼくはChorrolに向かった。

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 修道院二階の窓からChorrolに向かう騎影の背中を見つめ、Jauffreは呟いた。
「ふむ、まさか彼女があのLlewellyn Elsevierだったとはな……」

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