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老人と湖

カテゴリー: プレイ日記

 プレイ日記です。以下のクエストのネタバレが含まれています。

・Go Fish
・A Venerable Vintage



 ……死ぬかと思った。
 身体のあちこちにつけられた咬傷から血を流し、息も絶え絶えの有様でぼくはなんとか湖の岸辺に這い上がった。水の抵抗がなくなった代わりに一気に増大した体重に持ちこたえられず、そのまま仰向けに波打ち際にひっくり返る。ともすれば遠くなる意識を必死で引きとめながら傷口に治癒魔法をかけ、更に包帯で縛った。このまま傷の手当てもせずに気を失ったら、冗談抜きで二度と意識が戻らないかもしれない。
 まったくもってとんでもない相手だった。帝都監獄の牢を抜け出して以来、これほど生命の危機を感じたことは無い。Blackwater Brigandsの4人やAgarmirと彼の手下、皇帝を殺害した暗殺者達ですら、あいつらに比べればかわいいものだ。
 そんなぼくの相手は何だと思う? そこの湖に棲んでいる淡水魚なんだ、これが。
 笑ってくれていいよ。

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 そもそもぼくがこんな事をしている理由だが、事の起こりは今回もGilded CarafeのClaudette Perrickだった。Thoronirの一件が片づいたので、Jensineへの報告の後、最初にこの話をぼくに持ってきた彼女にも事のあらましを説明するべきだろうと考え、店を訪ねたのだ。話を聞いて彼女もぼくを労ってくれたが、その後一つ頼みたいことがあると仕事の話を振ってきた。聞いてみると、彼女の店に錬金材料の一つ、Rumare Slaughter Fishの鱗を卸してくれていた漁師の一人が、最近材料を持ってこなくなったのだという。
「漁ができなくなったのであればまた新しい取引先を見つけなければならないが、事情も知らずにあまり不義理なこともできないしね。ちょっと様子を見てきてはくれないだろうか。彼は帝都の入口、Weyeの村にいるよ」

 帝都はRumare湖中央に浮かぶ大きな島の上に建てられている。円形の外壁にはいくつか出入り口が設けられているが、そのほとんどは魔道大学や港湾地区のような市壁の外に位置する区域への連絡路で、市の外に通じている門は一つだけだ。Talos Plaza地区にあるその市門をくぐり、湖岸への急な坂道を下っていくと、Ayleid様式の巨大な石橋が真っ直ぐに対岸へと架かっている。

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 その橋……Talos Bridgeを渡りきった本土側の袂にWeyeと呼ばれる小さな村がある。数件の農家や漁師小屋が立ち並ぶのどかな村だが、帝都の入口とあって露天商が店を広げたり、宿屋や商店も一軒ずつだが存在するなどそこそこ賑わっているようだ。

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 そのWeyeの村でも橋の近くにある石造りの小さな家に住んでいる老人が、Claudetteの話に出てきたAelwin Merowaldだった。

「お若い人、あんたも知っているだろう。男には、人生においていつか自分が負けたことを認めねばならない時がやってくることを。そうだ、わしは戦い、そして敗れた。わしは何に負けたのか? その強大な敵は何か? ああ、笑わないでくれよ…そいつはいまいましい魚の群れだ」
 ぼくは笑わなかった。普通に聞けば確かに笑い話にしか聞こえないが、彼の陽に焼けた顔とごつごつした手には容易ならぬ歳月を経たものだけが持つ風格が宿っており、それが彼の言葉に言い知れぬ重みを与えていたからだ。
「いいさ、笑ってくれ……、まて、助けてくれるのか? そうか……わしは漁師だ、いや、最近まではそうだった。いまいましいSlaughterFishに足をやられちまうまではな。わしはあいつらの鱗を捕ってたんだ、若い錬金術師と契約しておってな」
 それは知ってる。
「先月の事だ、奴らの一匹がすんでのところでわしの足を持っていくところだった。足は何とかついているが、もう湖に入ることはできん。まさに商売あがったりさ」
 モビーディックでもいるのか、この湖には……。
 さすがに内心でそう突っ込みかけたが、口には出さなかった。この時はまだ事態を全然甘く見ていたのだ。
 結局ぼくが、彼に代わってRumare SlaughterFishの鱗を十二匹分集めることになった。それだけあれば老後の蓄えとしては十分になるので、安心して漁師を引退できるというのだ。
「ところで、漁具はお借りできますか?」
「貸しても構わんが、得意の得物を使った方がいいと思うぞ。その腰の剣は飾りじゃなかろう」
 聞いてみたところとんでもない答えが返ってきた。
「剣で、ですか? 竿とか網とかじゃなくて」
「竿で釣れる程度の小物では役に立たんし、網なんぞ食い破っちまうからな、あいつらは」
「それじゃあ、これまで貴方がしてきた漁っていうのは……」
 彼は自慢げに腰のハンドアックスの柄頭を軽く叩いた。
「もちろん湖に入って、奴らの頭をこいつでかち割ってやるのさ」

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 それは果たして、まだ漁だと言えるんだろうか。なんてことだ……。
 そして冒頭の状況に戻るという訳だ。身動きのままならない水中での事とは言え、最初の一匹にいきなり殺されそうになった。それも比較的若くて小さい奴にだ。何とか仕留めたそいつを岸辺に引き上げて捌いていたら湖の真ん中あたりで成魚が跳ねるのが見えたが、全長は目測で優にぼくの身長を超えていた。確かにあれにもろに噛みつかれたら手足の一本や二本持っていかれても不思議じゃない。

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 結局半日を費やしてその日の成果は三匹分。しかも剣も鎧もガタガタという有様。ただの魚獲りだと軽く考えていたせいで酷い目にあった。

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 日も落ちて、特に水中での視界が利かなくなってきたので漁は中断、その日はWeyeにある宿屋Wawnet Innに投宿することにした。天井の低い半地下の一階に酒場兼食堂とカウンター、二回に客室という構成のよくある木賃宿だ。宿泊料は一泊10Septim。もっとも建物はよく手入れされ、清潔でこの手の安宿に良くある薄汚い印象はどこにもない。しかし一番驚いたのは、食事を頼んだらメニューにワインリストがついてきたことだ。それも高価な一級品から比較的リーズナブルな価格で美味なものまで、評価の高いドメーヌのヴィンテージが軒並み揃っている。
 話を聞いてみると宿の女将NerussaはCyrodiilでも有名なワイン通で、この宿にTamrielのすべてのワインをコレクションするのが夢だという。ただ、ある銘柄だけは未だに一本も手に入らず、それが悩みの種だとの事。そのワインの名はShadowBanish。錬金術師でもあったとあるワイン職人が砦に駐留する帝国軍兵士の為に作った特別な一品で、味もさることながら暗視成分を含んでいて、夜間当直の見張りが職務中の暖をとるために重宝したそうだ。そんな経緯から、製造法が喪われてしまった現在では、帝国軍の昔の砦跡の酒蔵から、保存状態の良いものを文字通り掘り出す以外に入手方法が無いという。

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 いかにも流れ者の冒険者ですといった風体のぼくの出で立ちに眼を留めた彼女は、もし廃墟でShadowBanishWineを見つけることがあったら自分のところに持って来てほしい、半ダース揃えてくれたら報酬を払うと頼んできた。とりあえず機会があればということで依頼を受けるだけ受けておいたが、さていつまでかかることになるやら……。

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 夜も更けてきたので部屋にあがり、質素だがしっかりしたベッドの清潔な寝具にもぐりこんだ。10Septimで泊まれる宿としては、文句無しに最高ランクじゃないかと思う。ゆっくり休んで疲労と傷を癒し、翌日も早朝から再度『漁』に挑んだ。

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 二日目、本日の戦果は七匹。溺死の危機も数に入れれば何回死にかけたかは正直思い出したくない。SlaughterFishを探して岸辺を歩き回っている間にNirnrootを新たに4本見つけたのがせめてもの慰めだ。
 とは言え、昨日とあわせれば合計十匹の戦果になるので後は二匹。うまくすれば明日の午前中で片がつくだろう。
 ……死なずにすめばだが。

 結局、十二匹分の鱗を集めるのに延べ三日かかった。やっとの思いで揃えた鱗をAelwinさんに渡せたのは三日目の正午。
「Nineにかけて! 鱗を手に入れたのか! 感謝するぞ! この世にいい奴なんぞおらんなどと、もう言えんわな」
 果たしてそう言ってもらってよいものかどうか。
 実はこの三日間観察していたことがある。ぼくを見張っている者が現れないかどうかだ。湖の中にいる以上、監視のためには隠れる場所の無い岸辺に出てこなければならない。実のところ、ぼくがこの依頼を受けた理由の半分はこれだったりする。
 ……まあ、実際には片手間に受けられるほど生易しい代物じゃなかった訳だけど。
「報酬の代わりにこの指輪をやろう。わしにはもう必要のないものだが、あんたにはかなり価値があるはずだ」

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 そう言ってAelwinさんがくれたのは、水中呼吸の指輪。なるほど、これがあったから溺れたりせずにあのSlaughterFishとやりあえてたのか……って。
 そりゃ、先に渡して持ち逃げされたら話にならないし、成功報酬だというのは納得できるよ。それでも、これってオチがついたようにしか思えないんだけど。

 一度商業地区に戻り、Claudetteと話してから今後の身の振り方を考えた。
 皇帝を暗殺した一味は、今のところぼくを監視してはいないようだ。いつまでも商業地区の揉め事解決だけで食べていけるとも思えないし、戦士ギルドやメイジギルドに加入するためには他の街に行かなければならない。
(今から出発すれば、日が暮れるころには着くだろうか……)
 少し逡巡した後、ぼくはChorrol、そしてWeynon Prioryへ向かう事に心を決め、帝都を後にしたのだ。

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juna

URL | [ 編集 ] 2008/09/03(水) 21:21:21

再びこんにちはー。
鱗集め、お疲れさまです。

>笑ってくれていいよ。
って笑えないですよ…!
この魚、強すぎですよね~。しかも硬くて、倒すのも時間がかかりますし。
私も一匹倒すのに瀕死状態になってました…;
水中呼吸の指輪は先に渡してよ、って誰もが思っちゃいますよね。

続きをまた楽しみにしていますね!
ルウェリンさんの語りが魅力的で、どの記事もおもしろかったです(*´∇`*)
それではまた!

あまね

URL | [ 編集 ] 2008/09/06(土) 02:07:33

 続けてこんにちは~。

>この魚、強すぎですよね~。
 いや、でも某森の熊さんよりはマシじゃないかと。まあ私は熊さんクエストはまだやってはいませんけど(^^;;
 水中呼吸の指輪は、このクエストについては実はあってもあまり有利にはならなかったりします。溺れる心配がなくなっても結局水の中では相手の方がはるかに自由に動けますし、潜っている間は呪文も唱えられないので、呼吸できるからと水中に潜るとわざわざ相手に有利な場所に自ら飛び込むだけだという……(実際Argonianがほうほうの態で水中から逃げ出した例もあるくらいです(苦笑))。なので水面に浮かんで息を継ぎながら戦った方が結局安全なんですね(相手が潜ったらまた浮かんでくるまでに回復しておくこともできますし)。
 まあ一番有利な戦法は水上歩行しながら一方的に殴ることなんですが、このクエストは魚にのされるのがある意味醍醐味なので(笑)その方法は取りませんでした。
 それでは、どうも御訪問ありがとうございました。またそちらにも遊びに行かせていただきます。











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