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恋とはどんなものかしら

カテゴリー: プレイ日記

 プレイ日記です。以下のクエストのネタバレが含まれています。

・Bravil Recommendation



 恋とはどんなものかしら、ご存知ならば教えてください
 胸に燃えるこの想い、ぼくは恋しているのでしょうか

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「通常の課題を準備できればいいのだけれど……ごめんなさい、ちょっと時間を取れそうに無いわ。Ardalinのことが心配で仕方ないのよ」
 翌朝、朝食の席で推薦状のことを切り出したぼくにKud-Eiはそう言った。

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 当たり前の事だが、Henantierの一件で推薦をもらうわけには行かない。あれは正式な課題でも無いし、そもそもHenantierが除名されたりしない様秘密にしておくのが絶対条件だ。
 なので別途課題の準備を頼んでみたのだが、Kud-Eiは例によって他のギルドメンバーが巻き込まれたトラブルの対処に忙殺されているようだった。
「でも、そうね。いっそこの件をあなたに頼んでしまう方がいいかもしれないわね。私が直接手出しするとあの子に気まずい思いをさせてしまいかねないし」
 そして例によって、ぼくにその解決の受け持ちがまわって来る訳だ。
「Varon Vamoriと少しお話ししてもらえないかしら。やり方次第で幻術の力を学ぶいい機会になるかも知れないし。それからArdalinには何も言わないでくださいね。彼女にはすべて片づいた後で私から話をするつもりです」
 Ardalinというと、ここの支部所属の錬金術師で、Altmerの女の子だったっけ。でもVaron Vamoriと言う名には心当たりが無いな。
「それで、そのVaron Vamoriっていうのは?」
「何を考えているのか理解できない馬鹿男よ」
 Kud-Eiが珍しく嫌悪も露に吐き捨てた。
「毎日Ardalinに付きまとった挙句、彼女のMage Staffを盗んでしまったのよ。本人は冗談半分だったのかも知れませんけど、何にしてもこんなふざけた真似を放置しておく訳には行きません」

23-02.jpg

 大方言い寄っても相手にされないんで、彼女の気を引くためにそんな真似をしたって事なんだろうけど……やれやれ。
「杖自体は実用的なものというよりは飾りのようなものだけど、本人にとって大切なものであることに変わりは無いわ。Ardalinの杖を取り戻してちょうだい」
 そういて彼女はテーブルの上に呪文の記された巻物をいくつか取り出した。
「この魅了の呪文の巻物が役に立つはずよ。杖を取り戻すまでは戻ってこないで」
 ……魅了の呪文で強制的に言うことを聞かせてでも杖をまきあげて来い、と? それは少しまずいんじゃ……。
「ええ、これがギルドの標準的なやり方でないことは理解してるわ。でも、私はうちの子達の為なら何だってやりますとも」
 何だかなあ……。こりゃ、これ以上大事にならないうちにさっさと片付けちまったほうがよさそうだ。

 さっそくそのVaron Vamoriなる困った男を捜しに行こうと玄関に向かったところで、玄関の扉を開けて一人のDunmerが外からギルドに入ってきた。ぼくとすれ違うとそのまま居住区のある二階に上がっていく。ギルド内では見たことの無い顔だったけど……まさかあいつがVaron Vamoriか?
 慌てて後を追って二階に上がると、そいつは寝室前の廊下でちょうど部屋から出てきたArdalinと話し込んでいた。というか、やたら熱心に話しかけてくるVamoriをArdalinがうんざり顔であしらっているんだけど、Altmer相手にSummerset諸島のDaedra信仰の話やら、Altmerの魔術師は危険だなんて話題をふってどうする気なんだろう。

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 でなければ軽装鎧の扱い方の話とか……ここはメイジギルドなんだけどな。
 ややあってArdalinは『もう仕事がありますから』と話を打ちきって一階に下りていったが、Vamoriも懲りずにその後についていこうとする。ぼくも彼の後を追い、階段を下りたところでArdalinの後から調剤室に入ろうとしたVamoriを捕まえた。推薦状云々以前に、Ardalinの仕事の邪魔をさせるわけには行かないし。
「ああ、彼女ならちょっと知ってるけど、うん、よくは知らないな。話した事があるぐらいさ」
 Ardalinについて訪ねてると、妙にはっきりしない答えが返ってきた。杖の事やら色々と他人に知られたくない気が咎める件があってしらばっくれているんだろうけれど……残念ながらぼくは事情も概ね知ってるし、君がArdalinに熱心にアプローチをかけているのも見てるんだよね。
「……その割にはわざわざ彼女を訪ねては、随分熱心に話し込んでたようだけど」
 ちくりと指摘するとVamoriは気まずそうに黙り込んだ。ややあって観念したのか、ぽつりぽつりと話を始めた。
「彼女に構ってほしかっただけなんだ。こっちが気にしてる分だけ彼女もそう思ってくれると感じたかった。でも彼女は素っ気無い」
 まあよくある話だよね。君にとっては確かに大事なんだろうけれど。  
「粘ってみたけど、効果無いし。そのせいで時々、頭に来るんだ!」

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「だからって、やっていい事と悪いことがあるだろう?」
 ぼくがそういうと、Vamoriは憤然として抗議してきた。
「彼女に手を出したことはないよ。怒ってそんなことしたり……彼女を傷つけたことは決してない、分かってくれますよね?」
 そういう問題じゃないだろう。
「……なるほどね、つまり君が言いたいのはこういう事?」
 ぼくはうんざりしながら、ふと思い浮かんだ歌の一節を口にした。

 何もかもが初めてで、わからないことばかり
 彼女がほしいと胸焦がす想い、それは喜び、かつ苦しみ

 冷たく凍りついたかと思えば 熱く燃え上がり
 そうかと思えばまた凍りついてしまう

 幸せのありかを捜し求めても
 誰が持っているのかすらわからない

「そう、僕が言いたいのはまさにそれなんです!!」
 Vamoriは喜色満面でぼくの方に身を乗り出してきた。
「ああ、やっと僕の気持ちをわかってくれる人にめぐり合えました。ここのギルドの他の人たちは……彼女の同僚の悪口はあまり言いたくはありませんが……あまりにも不親切すぎる。そうは思いませんか?」
 ぼくとしては皮肉のつもりだったんだけど。
 あまりありがたくは無いが、これでVamoriがすっかりぼくに心を許してしまったので、その後の杖のありかを確認するのは実にあっけなく終わった。Vamoriが言うにはArdalinの気を引きたくて杖を盗んだものの、自分がしでかしたことの重大さに気づいて返すに返せなくなってしまい、いたたまれなくなって帝都の友人に売ってしまった、というのだ。
 何考えてんだよ、まったく。
「馬鹿な事をしました。もっと落ち着いていい方法を考えればよかった。何とかしてさっき貴女が言ったようなことをうまく彼女に伝える方法はないでしょうか?」
 ……知らないよ。そもそもぼくに頼ってどうする。
 彼女の窓の下で夜に歌を歌えば? と言いかけたが本当にやりかねないのでやめておいた。

「売ってしまったと言うの? 事態は更にまずくなってしまったわね」
 ホールのベンチで日課の読書をしながらKud-Eiは言った。あんまり事態を深刻に受け止めていないような気がしないでもない。
「でも杖が誰の手元にあるのかは聞き出せたのね。それならどうとでもやりようはあります。貴女の得意なやり方で事態を解決してきてください。とりあえずこれをあげますからうまく使ってくださいね」
 そう言って彼女が渡してよこしたのは更なる魅了の巻物。それも4つも。
 ……どうするんだよ、これ。
「もちろん、このことは貴女と私の間の秘密です」
 ……あのさ、Kud-Ei。もしかしてこの状況を楽しんでない? どうも君がにこにこ笑ってるような気がして仕方ないんだけど。 

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 かくして帝都にとんぼ返り。昼前にBravilを出て夕方には帝都にたどり着いた。Vamoriが杖を売った相手のSoris ArenimはTalos Plaza地区に住んでいたので、その脚で彼の家を訪問する。

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「ええ、Varonが売ってくれた杖は私が持っています。手放すわけには行かないですね。大金を払いましたからね、とにかく。当然、お察し頂けるかと思いますが」
 とは彼の弁。何か言い方がわざとらしいと言うか……本当はこんなもの押し付けられて困ってるんじゃないかと言う気がしないでもない。もちろんだからと言ってただで手放す訳には行かないだろうが、買戻しを持ちかければ応じてくれそうな気はするんだよね。
「ええ、そうですね。私が彼に対価として渡した薬をいただければ杖をお渡ししてもいいですよ。いえ、別に薬の現物でなくともそれに相当する金額をお支払いいただければ結構です。200Septimくらいですかね。それだけいただければ杖をお返ししますよ」
「決まりだ。異存は無いよ」
 200Septimで片がつくなら安いものだ。ぼくは一も二もなく同意すると即金でSoris Arenimに200Septimを支払って杖を受け取った。彼の家を辞した時にはもう陽が傾いていたので、ひとまずWater Frontの家に戻って一泊し、翌朝杖を持ってBravilに戻った。

「ああ、よくやってくれました! 正しい持ち主にこれを返すことができてほっとしました」
 昼前にBravilに戻ってKud-Eiに杖を渡すと、彼女はこれで肩の荷が降ろせる、と言う風に静かに喜んだ。

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「これを取り戻すためにあなたが何をしたか、詳しく言わなくてもいいですよ、私が知らない方がいいでしょうし」
 別に何も疚しいことはしてないよ、普通に交渉して買い戻して来ただけだし。
 ああ、でも確かに、結局もらった巻物を含め幻術魔法を全然使わなかった事は言わない方がいいかも知れない。推薦状の条件に響くかもしれないし。
「……貴女がVaron Vamori相手に歌を歌っていた事とか。聞く気はなかったんですけどなかなかの美声でしたね」
 ……そっちなのか?!
 ぼくの困ったような表情を見てKud-Eiはひとしきりくすくす笑いを漏らすと、そっと歌の続きを歌い始めた。

 ただ溜め息をついては、胸を高鳴らせるのみ
 夜も昼も心安らぐときはなく、されどその悩みすら甘き喜び

 そりゃ、君にとってはそうだろうさ。Vamoriの幼稚な恋愛ごっこなど足元にも及ばない大恋愛を決行中だもの。Vamoriの恋の成就を願う気にはあまりなれないけど、君には幸せになってほしいと本心から思うよ。
 ……これ以上ぼくを巻き込んでくれなければ、だけどね。

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 恋とはどんなものかしら、ご存知ならば教えてください
 胸に燃えるこの想い、ぼくは恋しているのでしょうか
 ぼくは恋しているのでしょうか……
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ウロ

URL | [ 編集 ] 2010/03/24(水) 00:31:07

こんばんは、ご無沙汰しておりすみません。
冒頭でLlewellyn嬢に何が! とびっくりしましたが
他人の熱気に当てられちゃったお話だったのですね。

>やっと僕の気持ちをわかってくれる人にめぐり合えました
このクエストやったときは「なんだこの課題は……そしてこの男は……」と
Vamoriに対してうすら寒い気持ちしか抱かなかったんですが
なんだか必死で可愛く見えてきてしまいました(笑)
私もいつか通る道としてこのクエストどうしたものか と思っていたんですが
いつもながらまとまり方が綺麗で、かつ人物に魅力があって素敵なお話でした。
Vamoriの浮かれっぷり、引いてるLlewellyn嬢、Kud-Eiに至っては余裕というか貫禄すら感じます。

しかしてアリアを口ずさむLlewellyn嬢。
美声を聞いてみたいものです。お顔も気になるのですが。

あまね

URL | [ 編集 ] 2010/03/24(水) 22:49:23

 ウロ様こんばんは。
 私も最初はこのクエストが『フィガロの結婚』になるなんて思ってなかったんですが、タイトルを何にするか悩んだ挙句「いっそVamoriの視点で……」とか考えているうちに御覧の有様に(笑)。まあ原典からしてこのアリアは思い切り皮肉がこめられている(『言ってることとやってることが全然違う』と言う)のでこういうのもありかと。
 ネタとしてウロ様の参考になったのでしたら幸いです。

 ジェナさんの次の目的地はやはりAnvilでしょうか? 私の方は先にBravil、Leyawiin方面に向かっている都合上まだしばらくは向かえそうに無いですがウロ様の書かれるCarahil女史やArielle Jurard嬢の登場に期待してます。

>美声を聞いてみたいものです。

 外見としゃべり方があれな関係で、アルト系の少年ぽいと言うか男装の麗人的な声を意識してますので、そういう意味でもケルビーノは結構はまり役だったかもしれません(笑)。まあVamori君は間違ってもフィガロでは無いですが。

 それでは、またそちらにもお邪魔させていただきます。











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