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どろぼうの名人

カテゴリー: プレイ日記

 プレイ日記です。以下のクエストのネタバレが含まれています。

・Sins Of The Father



「結構ですな。好奇心はいかなる時にも否定されるべきではありません。そして私の話が終われば、それが我々のどちらにとっても有益なものであると気づいていただけるでしょう」
 勿体をつけた口調でそのDunmerは言った。

 Frostfall(霜降月)初日の夕方、ぼくはChorrolにいた。もちろん本当なら中断してしまった推薦状集めの再開のため、再度Skingrad~Anvil方面に向かうか、あるいは南に向かってBravil~Leyawiinを目指すべき所ではある。既にMartinをCloud Ruler寺院に送り届けている以上Jauffreに押し付けられた任務の偽装としての意味は最早無いが、Cyrodiilの各地にOblivionの門がぼこぼこと開き、いつDaedra連中が押し寄せてくるかわからない今の状況では、やはりメイジギルドの各施設……特に構呪と付呪の祭壇は使えるようにしておかないと、今後が不安だ。
 だが、せっかく帝都にボロ小屋とはいえ家を買った以上、身の回りの整理はしておきたい。Kvatch陥落とその後の慌ただしい逃避行のため、ぼくの荷物のいくばくかは未だにWeynon修道院に預けっぱなしになっている。また、Chorrolの宮廷魔術師のChanelからは、例の肖像画の一件の後で御礼に画を贈りたいので三週間ほどしたら訪ねて来てほしいと言われていた。ちょうどその三週間が過ぎるのが、Hearthfire(薪木月)末頃だったのだ。
 そんな訳で、やり残した所用を先に片付けるために、まずChorrolを訪ねる事にした。城に出向き、Chanelから画を受け取って少し会話を楽しんでから城を辞したときには、時刻はもう夕刻になっていた。帝都に戻るには少し遅かったのでThe Oak and Crosierに宿を取る事にする。女将のTalasmaに頼んで部屋を確保し、その後一階で食事を摂っているところに話しかけてきたのが件のDunmer、Fathis Ulesだった。何でも、ぼくがこの前Weatherleahまで送っていったGuilbertとReynaldのJemane兄弟のかかわることで話があると言うのだ。

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「彼らの父親が何者か、貴女はご存知ですかな?」
「……Guilbertからは、戦士だったと聞いているけどね」
「シンプルな答えですな。ですが真実は、実のところ少々それよりも複雑なのです。いや、実際のところ彼らの父親、Albert Jemaneはかつて私に雇われておりました。あるいは私が所属する組織に雇われていた、と言う方がより正確ですかな。彼は自分の持ち物を手放すのを惜しむ人々から、その物品を回収してくることを非常に得意としておりました。まあ、どろぼうの名人だった訳ですな、有り体に言えば」
「ふうん? それで城から伯爵のベッドの敷布や馬を盗み出したり、あるいはWeynon修道院からJauffreを盗み出しでもしたのかい?」
 ぼくの軽口にFathisはむっとした表情になった。でもまあ、あまり愉快な気分じゃないのはぼくも同じなんだし、これでおあいこだよね。
「……実際に起きたことはそれよりは多少深刻でしてな。彼は私の為に非常に価値のあるとある品を入手するよう命じられたのです。品物の入手には見事に成功したもののその後がいけない。手に入れた品を手放すのが惜しくなったのか、彼は自身の為にその品を所持し続けることを選んだのですよ、残念な事に」
 ……なるほど、とどのつまりThiefギルドはJemane兄弟の父親に面子を潰された、と言う訳か。
「彼は逃げました、家族を連れてこのChorrolから。そしてその後、二度と彼の消息を聞くことはありませんでした。彼の幼い息子Reynaldだけは、貴女も御存知の通り一人で荒野を彷徨っていたところを発見されましたがね。当然、私と私の仲間達は彼が死んだものと思いました。荒野は危険な場所です……少なくとも、家族で平和に暮らせる場所とは言いがたい。ところがそれから何年も過ぎて、ひょっこりもう一人の兄弟が現れたではないですか。それで私は思ったのですよ、とどのつまり、他にも荒野で生き残った家族がいたのではないかとね」
「それで? あの兄弟の父親の過去に秘密があるとして、それがぼくに何の関係が?」
 くどい昔語りを遮ってぼくは先を促した。大体想像はつかないでもないが、変に憶測するよりはこいつの口からさっさと話させた方がいいだろう。
「ごもっともな疑問ですな。ひっかかる点は何か? Albert Jemaneはわざわざ人里離れたWeatherleahに家を建てました。彼は盗賊であって農夫ではない。そんな場所に住み着く理由は只一つ、Chorrolの衛兵の目が届かぬからだと考えられます。つまるところ、私はAlbertの隠した品、正しくは私のですが、それがWeatherleahの開拓地に隠されていたと確信しているのです。残念なことに悪名高きRedguard Valley OgreどもがWeatherleahを襲撃し、一家はばらばらになりました。Albertが隠匿していた品もその際にOgreどもに奪い去られたものと思われます。もし貴女が何とかしてその品を回収し、私の所に持ってきてくれればそれに相応しい報酬を支払いましょう。私がOgreどもの棲家を教えれば、貴女も仕事にかかれるという訳です。あとは仕事の首尾次第ですな」
「なるほどね」
 ぼくはつぶやくと、テーブルの上のグラスを手に取り、中の飲み物を一口啜って喉を湿した。
「それで、その品物っていうのは?」
「それについては私の口からは説明できかねますな。ですが、一目見れば貴女にもわかると思いますよ。少なくともOgreごときが所持すべき品ではないことは一目瞭然ですから」
 ふむ、当初考えていたよりは穏健な所に落ち着いてくれたようだ。とはいえ……やはり念押しはしておくべきか。
「依頼は『Ogreの巣穴からある品を回収してくること』、それだけだと考えていいんだね。Jemane兄弟はこの件には最早何の関わりも無いと?」
「GuilbertとReynaldは父親の過去は何も知りません。貴女が教えてやりたければ、御自由になさってください。Albertについてももう話すことは何もありません。かつて彼は私の尊敬の対象でしたが、彼は自らの腕に驕り、組織の理念よりも自らの欲望を優先させるようになりました。後は今話したとおりですが、今更死者を鞭打つつもりはありませんな」
「……わかった」
 ぼくが短く答えると、Fathis Ulesは満足げに去っていった。どうやらぼくが依頼を受けたものと思ったらしい。
 さすがに盗品をわざわざThiefギルドに返却してやるほどお人よしでは無いつもりなんだけど。

 翌朝。
 メイジギルドに顔を出してOgre対策にいくつかポーション……まあ早い話が毒薬だ……を作成すると、ぼくはRedguard Valley Caveに向かった。WeatherleahがOgreどもに占拠されていたことや、Fathis Ulesの話からもWeatherleahを襲撃した連中がここに棲みついている連中なのは間違いない。盗品うんぬんの話はさておき、再び奴らがWeatherleahを襲ったりしないよう、一度叩いておいた方がいいだろう。

 Chorrolから南に向けて馬を走らせる。Fathis Ulesが教えてくれたRedguard Valley Caveの場所はWeatherleahの東、さほど離れていない場所にあった。そんな訳で途中まではWeatherleahに向かうのと同じ道を辿ったのだが、例の家が何軒か焼け落ちた村でちょっと意外なものを見かけた。
(Dar-MaのBlossomじゃないか……何でこんな所に?)

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 配達にでも来たのかな? まあ、いちいち気にするようなことでも無いか。

 昼前には予定通りRedguard Valley Caveに着いた。話からすればOgreの巣穴のはずなんだけど……。

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 その割には入り口にはGoblinの棲家である紛れも無い証、人の頭蓋骨のトーテムと同じく頭蓋骨が山盛りになった大瓶が備えつけられている。どころか当のGoblin連中まで洞窟の外をうろうろさまよっている有様で……。
 これはやっぱり、Ogreどもに洞窟を追い出されたんだろうなあ……。

 少し気の毒な気もしたが、入り口まわりのGoblin達を片付けてから洞窟に入った。さすがにGoblinのために洞窟を奪還してやる気にはなれなかったのだ。それにいくらOgreを片付けても代わりにGoblin達がWeatherleahを襲うようになったら本末転倒と言うものだ。
 ……まあGoblin達の数自体、Ogre相手のこれまでの失敗した奪還作戦のためか最早氏族を形成できない数にまで激減していたのだけれど。
 さて、本命のOgre達は……いた。

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 洞窟は概ね狭い通路と広くなった空洞とが交互に連なっているような構造だったが、その広い空洞のそれぞれを二~三体のOgreどもがうろついていた。弓とポーションを準備してさっそく作戦開始。

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 作ったポーションはこの前Weatherleah奪還作戦に使用したものと同じだったので、予想通り矢とポーション一本ずつでOgre一体を始末することができた。

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 順調にOgre達を殲滅しつつ洞窟の最奥にまで進むと、明かりが見えた。様子を窺うと、Ogreが一体焚き火の周りをうろついている。これまでのOgre達が目立ったものを持っていなかったことから考えると、どうやらこいつがこの洞窟のボスだろうか。

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 まあいずれにせよ、こいつも毒矢一本で片がつく。弓に矢をつがえて打ち込むと、一声咆哮をあげたOgreは次の瞬間ポーションの麻痺効果でその場に崩れ落ちた。麻痺自体はすぐに解け、怒り狂ってぼくに向けて襲いかかって来たが残念、君はぼくの所にたどり着く前に息絶える運命だ。ほらもう……。

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 え? 斃れ……ない?!
 慌ててもう一本矢を打ち込む。筋肉が麻痺し、Ogreがつんのめって倒れ込む間に急いで距離を取ろうとしたが、再び立ち上がったOgreは後退するぼくに向けて殺る気満々で再度全力疾走を開始する。
 ちょっと待て、並みのOgreなら二回死んでもおつりが来るだけの……。

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「わーーーーーーーッッ?!?!」

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 ぼくに追いつき、両腕を振り上げてこちらをぶん殴ろうとしたところでこのタフなOgreもついに息絶えた。
 やれやれ、もうちょっとでノシBretonにされるところだったよ。油断大敵。

 件の盗品はそのボスOgreが持っていた。豪華な金装飾が施されたEbony製の剣。銘は“Honorblade of Chorrol”。
 ……伯爵家所蔵の宝剣じゃないか。Fathis Ulesに返すのは論外として、こんなもの一体どうすれば……。

 Chorrolに帰り着いたのは夜になってからだった。Fathisが待ち構えているであろうThe Oak and Crosierに顔を出すのはまずい。戦士ギルドに一泊させてもらい……。

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 Frostfall4日の朝、ぼくはChorrol城に出向いた。例の剣を正当な持ち主に返すことにしたのだ。もちろんこの場合の正当な持ち主とはFathis Ulesではなく、Chorrol伯爵家の方だ。
「何と喜ばしいことだ! 私は二度とこの剣を見ることはかなわぬと思っておりました!」
 Laythe Wavrick式部官は剣を見て、感涙に咽ばんばかりだった。
「貴女は一体どうやって……いえ、余計な詮索をするべきではありませんな」
「肖像画の件では伯爵夫人のお役に立てませんでしたからね。これで少しでも埋め合わせができたのであればいいのですが……」
 これもまた今となっては、Valga伯爵の遺品の一つだ。悪いねFathis、肖像画事件で一度伯爵夫人を裏切っている身のぼくとしては、またしても彼女に不義理を働く気にはなれないんだ。それに君の場合、Chanelと違ってそうする理由も特に無いしね。

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「十分すぎますよ。この剣と街の名誉を取り戻してくださり、Chorrolの民に代わって心より御礼申し上げます。報酬と言っては何ですが、よければこちらをお持ちください」
 そういってWavrick式部官がぼくに手渡したのは、Escutcheon of Chorrol。Chorrolのシンボルであるグレートオークの紋が刻まれた、これまたEbony製の重厚な盾だった。
「……いいのですか? これは本来その剣と対になるべきものでは……」
「お気遣い無く。確かに貴女の仰るとおりですが、貴族たるもの人々の献身に正当に報いることが何よりの義務ですから」
 そこまで言われて固辞したらかえって失礼と言うものだ。後で返す機会もあるかもしれないし、今はその志をありがたく受け取らせてもらう事にした。

 少し悩んで、結局今回の一件をJemane兄弟に打ち明ける事にした。Fathis Ulesは彼らに手を出さないと確約してくれているし、剣が手元に戻った以上伯爵家ももうこれ以上この件を追求はしないだろう。
 再び訪れたWeatherleahは、室内の片付けもほぼ終わり、再び人の住む場所としての環境を取り戻しつつあった。ちょうど昼食時に押しかける形になってしまったが、二人は喜んでぼくを迎えてくれた。

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 ……のはいいんだけどさ。真昼間からエールをがぶ飲みするのはやめなよ、Reynald。
「言葉もありません……」
 ぼくが今回の一件を話し始めると、すぐにGuilbertが言った。家の中を片付けている間に彼らの父親の過去に関する手がかりを見つけでもしたのか、既に彼は真実を知っていたのだ。
「Honorblade of Chorrolを城に返してくださったのですね。父が私達の将来のために何か大切なものを残してくれたと言う話は聞いていましたが、まさかこのような事だとは思っても見ませんでした。父の過ちを正してくださってありがとうございます、その為にまた貴女に危険を冒させてしまいましたね……」

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 それは違うよ、Guilbert。感謝しなければならないのはむしろぼくの方だ。
 正されたのは君達の父親の罪だけではなく、それ以上にぼくの過ちなのだから……。
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