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地獄の季節(4)~悪しき血(後)~

カテゴリー: プレイ日記

 プレイ日記です。以下のクエストのネタバレが含まれています。

・Order Of The Virtuous Blood



 再びRumare湖を半周し、Blue RoadをCheydinhalに向かって進む。起点から少し東に進んだところで脇に折れ、森の中に入り込んだところに目的の小屋はあった。

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 時刻はまだ昼過ぎ、もしRolandがヴァンパイアであれば、睡眠の真っ最中のはずだ。
 ……本当に彼がヴァンパイアならば、ね。
 とりあえず、扉をノックしてみる。
「誰だ?!」
 ……起きてたよ。これは予想的中ということかな。
「貴方に用があって来たんだ。入れてくれないかな」
「知らん! こっちには用なんか無い! 帰ってくれ! 俺を放っておいてくれ!!」
 Rolandは扉を開けてぼくを怒鳴りつけた。
「帰ってもいいけど、そうすると貴方はヴァンパイアとして狩り出され、抗弁の機会もなく殺される破目になるよ。それでも構わない訳?」
「何だと? 一体どういう事だ?!」
 Rolandの顔色が変わった。
「落ち着きなよ、説明するから。取りあえずは……」
 ぼくは肩を竦めて言った。
「立ち話もなんだし、中に入れてくれないかな」

「Seridurが貴方をヴァンパイアだと告発してる。もっとも、この昼の日中に外に出てきた時点でそれは無いというのは確信できたけどね。だから正確には、Seridurが貴方にヴァンパイアの汚名を着せて、合法的に抹殺しようとしていると言うべきかな」
 前にも似たような件に首を突っ込んだような気がする。何故人は同じことばかり繰り返すんだろうな。
 懐の中のアミュレットにそっと手をやる。Phylactery of Litheness……Brumaの一件の後、Erlineからぼくに渡された一品だ。
「Seridurがぼくに話したことから推測するなら、動機はRelfina嬢をめぐっての三角関係あたりのような気がするけど、もちろん彼の言ったことを鵜呑みにする訳にはいかない。何か他にSeridurの恨みを買う心当たりはある?」
「心当たりだって? ハ、大ありだよ!」
 Rolandは吐き捨てた。
「何と言っても、あいつがヴァンパイアなんだからな。そして俺は、それを目撃してしまった証人って訳だ」
 ……何だって?
「あの嘘つきのクズ野郎! 俺に罪をなすりつけようとするのはわかってたんだ!! せめて俺自身で奴の欺瞞を暴く術があれば……」

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「だから落ち着けっての。まず具体的に何があったのかを説明してくれないか?」
「す、すまん。俺はこの山小屋に隠れていたんだ。もうどうしていいかもわからなくて。分かってくれ、俺は彼女を愛していた、彼女を傷つけたりするものか!」
 そう言ってRolandは、事件について話し始めた。

「Relfinaは俺のすべてだった。彼女と出会って、俺は初めて他人を拒まずに生きていく事もできると知ったんだ。だがその後、Seridurが彼女を物欲しげに見ていることに気づいてしまった。彼女が夜に庭を散歩するようになった時、俺は彼女に疑いを抱いた。彼女を失いたくなかったんだ。彼女を信じろべきだったのに……ああ!Relfina……」
「それで、何が起きたんだ?」
「そうだ、誰かに何が起きたかを知ってもらわなければ。その夜、俺はRelfinaの後をつけることにした。彼女がどこに行っているのかを確かめたかったんだ。彼女が庭で立ち止まり、そこへSeridurが影から踏み出したときには正直絶望したよ。そして奴は彼女にのしかかり……抱き寄せた彼女の首筋に奴の歯が食い込んだ時、彼女は恍惚としていた。俺は隠れ場所から飛び出してSeridurに襲いかかった。奴は一瞬驚いた様子を見せると、咄嗟にRelfinaを投げ捨てた。彼女の頭が石にぶつかって、俺は吐き気がするような鈍い音を聞いた」
 …………。
「俺はSeridurにはかなわなかった。奴は腕のたった一振りで俺をはねとばした。俺は意識を失う寸前に奴が笑いながら逃げていくのを見たよ。今は何故あの夜、奴が俺に止めを刺さなかったのか分かる。奴は自分の代わりに俺に疑いがかかるようにし向けたんだ」
「その事は誰にも言わなかったんだね」
「どうしていいかわからなかったんだ。気がついた時には彼女の遺体はなくなっていた。Seridurが彼の結社内では信頼されているのも知っていた。連中は奴がヴァンパイアだなんて夢にも思わないだろう。俺はこの小屋に逃げ込んで、これからどうすべきかを考えていたんだ」
 話は終わった。

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 SeridurとRolandの話は、一点を除いてはほぼ一致している。事実関係はこれでまず間違いは無いだろう。後はどちらがヴァンパイアであるかだが……考えるまでも無いな。
「それであんたはどうするんだ。俺を殺すか?」
「まさか」
 肩を竦める。この件に関わる羽目になってから何度目になるかは考えないようにした。
「他人をヴァンパイアだと偽って始末しようとした奴に関わるのはこれが初めてでもないんでね。しかし考えたもんだ。彼が本当にヴァンパイアなら、確かにヴァンパイアハンターの組織を主宰するというのはある意味絶妙な隠れ蓑だね」
「おい、あんたは俺がヴァンパイアじゃないとわかってくれたんだろう? だったら……」
「ぼくはRelfina嬢の遺体も見てないし、彼女が襲われるところを目撃した訳でも無いんだよ」
 ぼくは手を挙げてRolandの抗弁を遮った。
「君がヴァンパイアじゃ無いことがわかったとしても、それだけでSeridurがヴァンパイアだということになる訳じゃない。何か彼を告発するに足る証拠か、少なくともそこにつながる手がかりくらいは無い? ここで自分の無実を証明する術を考えていたというなら、当てくらいはあるんじゃないのか?」
「ああ、そうだな」
 Rolandは頷いた。
「俺は今は帝都には戻れん。あんたが代わりに行ってくれるのならそれに甘えさせてもらった方がいいだろう。商業地区のFirst Edition書店でPhintiasと話すといい。Seridurの奴が時折出入りしてるのを見た。後はGilenとGreyだが……二人が奴のことをどの程度知ってるかは分からない。あんたなら何か聞けるかも知れんな」
「わかった、当たってみるよ。他には?」
「あんたも当然承知しているだろうが、ヴァンパイアは陽光を浴びると生きてはいけない。賭けてもいいが、その時間帯にSeridurを外で見かけた者はいないだろうと……どうかしたか?」
 ぼくが渋面になったのを見て、Rolandがたずねた。
「……あのさ、その理屈だと夜型の人間は誰一人ヴァンパイアだといわれても反論できないことになるよ。大体君にヴァンパイアだと言う嫌疑がかかったのだって、君が日中あまり外を出歩かなかったからだろう?」
「…………」
 Rolandは沈黙する。まったくもう、仕方ないな。ぼくは力づけるように彼の肩を軽く叩いた。
「この件のケリはちゃんとつけるよ。少なくともSeridurが君を不当にヴァンパイアとして告発したのは事実なんだ。その代償はきっちりと払わせてやるさ」
 彼が安堵するのを確認すると、ぼくは小屋を出て帝都に戻った。

 帝都に戻ったときには夜になっていた。当然書店ももう閉店している。仕方が無いので家に戻り、朝を待って再び商業区域に出かけた。
「Seridurかい? 時々くるね。普段は買い物のついでにうちに寄ってくれるよ。いつも旅行鞄に大量の食料を抱えてるなあ」
 First Edition書店の店主、PhintiasにSeridurの事をたずねて見ると、少々渋ったもののすぐ話に乗ってきた。特に話してまずい事も無いと判断したらしい。
「そのときは2、3冊本を買ってくれるな。いつだったかその鞄について聞いて見た事があったが、出張で街を離れるんだと言ってた。私の知り合いとMemorial Caveがどうのって話してたのを立ち聞きしたが、直接は聞いてないなあ」
 確かにこれは口外しても何の問題も無いな。特に不審な点があるわけでもなし。
「そのMemorial Caveって言うのは?」

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「ああ、帝都の外にある。過去の戦争で英雄的は働きをした戦没者が大勢埋葬されてるって話だ。想像するに、きっとSeridurの親族が埋葬されるんじゃ無いかな。他の放棄された地下墓地の類と同じく、今では危険な場所と化してしまったらしくて、最近は墓参に行く者もほとんどない。だがSeridurは頑固でね。戦死者に敬意を示す為に命を賭けてる堅物なんだよ。その点については、まあ尊敬するね」
 それが本当ならいいんだけどなあ。

 Orderの本部……つまりSeridurの自宅にも行ってみたが、護衛のDunmer、Cylben Dolovasは、Seridurは勉強で疲れているので夜まで起きてこないと言った。この前ぼくを呼んだときには真昼間に起きていたような気もするけどね。まあいい、それなら起きてくるまで待たせてもらうまでだと居座りを決め込みかけたが、居合わせたGrey-Throatと話してみるとSeridurは今ここにはいないと言う。
「Seridurならしばらく帰ってこないと言ってたよ。何か出張だか野外調査だかで街を離れると言うことだ。まあ、いつもの事だよ。二、三日もすれば帰ってくるだろ」

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 うーん……。
 Rolandの言ったことが正しいとするなら、ぼくがRolandを殺さず自分の正体が発覚した時の用心に街を離れたとも考えられるが、現状ではSeridurの主張を覆すに足るだけの証拠が無い。となると……Memorial Caveに行って確かめてみるしかないか。Seridurが本当にヴァンパイアなら、アンデッドかヴァンパイアの巣窟の奥でぼくを待ち伏せしている可能性が大きいが、仕方あるまい。
 ぼくは装備を整えると、再度帝都を後にした。

 Phintiasに教えてもらったMemorial Caveの場所は、Blue Roadの起点から更にRed Ring Roadを少し南に下った場所の湖岸にある。またしてもRumare湖を半周し……一体何度目だ?……Memorial Caveの入り口についた頃には例によって日は西に傾いていた。

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 とはいえ地下墓地には日が差さない以上、夜明けを待っても意味が無い。ぼくはそのまま、洞窟に踏み込んだ。

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 いきなり出迎えてくれたものがこれかい。
 Memorial Caveの中はひどい有様だった。無造作に死体が放置され、あるいはアンデッド化してうろつき回っている。

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 たまに人間らしい人影を見ても……。

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 近づいてみるとヴァンパイアで、問答無用で襲い掛かってくる始末だ。

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 とりあえずこのあたりの遺骸を見つけた時点で、生きている参拝客がいる可能性は考えないことにした。普通の生きた人間がこの洞窟内で無事でいられる訳がない。ここにいるのはアンデッドとヴァンパイアだけだ。もしここで生きていられる人間がいるなら、今頃は逆にここに巣食った連中を片付けてしまっていることだろう。

 洞窟の最奥でSeridurを見つけた。

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 ぼくが歩み寄っていくと、彼はゆっくりとこちらを振り返り、口を開いた。
「ここにいるのを見られて、私が慌てるとでも思ったかね? 私が君をここに誘いこんだのだよ。君を始末するのにここ以上に都合のいい場所はないからな。食い散らかした死骸を片付けてしまえば証拠は残らない。Rolandの恋人のときは邪魔が入ったが、私は二度同じ過ちは犯さない」
 この手の人間は、往々にして自分の幼稚な策略をさも天下の奇手のように得々と自慢したがると言う悪癖を持っていることが多いが……。Seridur、君も例に漏れないか。
「君を始末したら、Rolandを見つけてこのゲームを終わらせるとしよう。君を雇うことが間違いだとは分かっていたが、体裁を整えるには他に仕様がなかった。いまいまいしいOrderの他の奴らは、君を味方に引き入れることにこだわっていたからな。Rolandを始末した後、GilenとGrey-Throatも片付けねばなるまい」
 普通ならこの時点で、ぼくのうんざりした表情に気づいて口をつぐみそうなものだが、Seridurはそんなことにはまったく気づいた様子も無く、得意げに話し続ける。その様子は最初に彼に会ったときに目を輝かせてぼくにOrderの事を説いたときとそっくりで……要するに自分に陶酔し切っている。
 駄目だ、こいつは。
「言い残す事はあったかな? まあいい、おしゃべりはもう充分だろう。では食事の時間だ!」
 ……やかましい。

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 斬りかかってきたSeridurの攻撃を受け流すと、右手の剣でフェイントをかける。Seridurの注意がそちらに向いた瞬間に盾を捨て、左手に隠し持っていた棍棒の先を思い切りみぞおちに叩き込んだ。普通の人間なら内臓破裂ものだが、ヴァンパイアなら持ちこたえるだろう。
 Seridurは呻き、腹を押さえるとそのままそこに崩れ落ちた。
 ……まったく、ぼくも甘いな。

 気絶したSeridurを縛り上げ、洞窟の外に引きずり出したときにはもう夜が明けていた。

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 波打ち際の砂地に彼を放り出し、意識が戻るのを待つ。
 ややあってSeridurの喉から呻き声が漏れ、縛られた身体がうごめいた。
「おはよう、いい朝だね。……君にとってはいささか厳しい環境かもしれないけど」
「貴様……!」
 Seridurは叫びかけ、ぼくが喉元に突きつけた剣先に気づいて口をつぐんだ。
「……何のまねだ」
「君のしたことは許し難いけど、だからと言ってこのまま君を始末したんじゃ、吸血病患者達の居場所がいよいよこの国になくなりかねない。だから取引だよ。君がすべてを正直に証言し、正規の裁判を受けるつもりならこのまま帝都までつれて帰ってやる。なんなら終身刑ですむ様に助命嘆願をしてもいい。嫌だと言うならこのまま君をここに放置しておくまでだ……で、どうする?」
「こ……の……」
 Seridurは怒りに燃える目でぼくを睨みつけていたが、その身体がいきなり発条が弾けたような勢いで跳ねあがった。そのままうまくバランスを取って、一気に立ち上がる。
「図に乗るなよ!! 生憎だが私はついさっき十分に血を吸ったばかりだ! 少々の時間なら太陽の下でも動けるんだよ!!」
 吼える様に叫ぶと、力任せに身を縛める縄を引きちぎった。
 そういうところはヴァンパイアらしいんだね。
「貴様の思い上がり、生命で支払ってもらうからなあ!!」

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 ……だからって。
 朝の光の中でヴァンパイアが人間に勝てると思うなよ。

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「奴が死んだ? よかったよ、俺はもう一生ここを出られないんじゃないか、もっと悪いことに、奴が俺を始末しに来るんじゃないかと恐れていたんだ。でもこれで、やっと家に帰れるんだな」

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 小屋に戻り、Seridurを斃したことをRolandに知らせると、彼は胸をなで下ろした様だった。彼の逃亡生活もこれで終わり、Relfina嬢を喪った痛手はすぐには癒えないとしても、再び帝都での生活を始めるのだろう。だが、彼が続いて言い出した事は、ぼくの予想を超えていた。
「俺はthe Order of the Virtuous Bloodがその任務を続けるべきだと思っているんだ。他の連中にもそう話そうと思う……皮肉な話ではあるがな」
「……何だって?」

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「そうだ。Orderは活動を続けなくては。俺に準備の時間をくれないか。Seridurの家の地下で会おう、奴が始めた偽りを、今度は真実のものにするんだ」
 RolandはSeridurが始めた事を引き継ぐと決意したのだ。今度は本当にヴァンパイアハントの組織にする為に。

 翌日、ぼくは元Seridurの家を訪ねた。相変わらずの重武装でぼくを迎えたCylben Dolovasは、今はRolandの護衛をしていると言う。どうやらRolandは、他のメンバーをうまく説得できたようだ。

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「よくきてくれた。GilenとGrey-Throatとは随分長く話し合ったが、彼らもOrderの活動を今後もずっと続けることに同意してくれたよ」
 地下室で他の二人とともにぼくを迎えたRolandが言った。
「それから、貴女を名誉会員として迎えたい。我らの助力が必要な時には、喜んで力を貸そう。名誉会員の証として、この指輪を送る。どうか受け取ってほしい」
 今更辞退したいとは……言えないんだろうな。

 Orderの本部を辞して、家に戻ることにした。
 Seridurのような者がいる限り、Orderは彼らのようなヴァンパイアを人に対する脅威として倒し続けねばならないだろう。人に害を及ぼさぬよう生きることを希むヴァンパイアが一人もいないとは考えたくは無いが、例えそのようなヴァンパイアがいたとしても、飢えによる狂気は容易に彼らを、単なる人を襲う怪物に変えてしまう。
 せめてOrderがヴァンパイアだけではなく、吸血病とも闘う組織になってくれる事を望んで、このメンバーの地位を受け入れると言うのは……やはり偽善なんだろうな。
(ハ! 当然だろう。貴様は一体何様のつもりだ?)
 Seridurの声が聞こえたような気がした。
(汚らわしい獣の癖に普通の人間のような顔をして、他の者の間にまぎれて生きる、私と貴様とにどんな違いがある? 貴様など一生ハイエナでいるがいいさ。そうすれば私は、お前を罌粟の花の冠で飾り立ててやろう)
 声は続く。もうそれがSeridurのものか、自分のものかもわからなくなってきた。
(お前のあらゆる欲望、エゴイズム、七つの大罪のすべてを抱えたまま、死を背負い込むがいい)

 ……そんなものは、もううんざりするほど手に入れたよ。

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