FC2ブログ

スポンサーサイト

カテゴリー: スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- -- | トラックバック(-) | コメント(-)

地獄の季節(3)~悪しき血(前)~

カテゴリー: プレイ日記

 プレイ日記です。以下のクエストのネタバレが含まれています。

・Order Of The Virtuous Blood
・Buy a house in the Imperial City
・The Elder Council-Social Climbing



 Cloud Ruler寺院を発ったぼくは、取りあえず後の事はBladeに任せて一度帝都に戻る事にした。Silver RoadをRumare湖に向けて下っていくと、いきなりろくでもない代物が視界に飛び込んできた。

19-01.jpg

(……なんでこんな所にOblivion Gateがあるんだよ)
 位置からするとOrange RoadとSilver Roadの合流点あたり。Cloud Ruler寺院に向かう時に脇街道を通ったのは幸運だった。本街道を素直に走っていればあのゲートともろに遭遇していたはずだ。
 とはいえ。
(あれを放置しておいたら、Brumaと帝都・Chorrol間の連絡線が断ち切られてしまうよなあ……)
 潰すしかないか。余計な手間をかけさせてくれる。

19-02.jpg

 Sigil Stoneを奪取してCyrodiilに戻ってきた時にはもう夜になっていた。

 夕方前には帝都についているつもりが、真夜中過ぎどころかほとんど夜明け前になってしまった。夜更かしは肌に悪いってのに……これで肌荒れがひどくなりでもしたら、あの暗殺者ども、Mehrunes Dagonもろとも末代まで呪ってやる。非建設的な思考をもてあそびながら商業地区のMerchanter's Innに転げ込み、短い睡眠をむさぼった。

 翌朝。
 ぼくは同じ商業地区のOffice of Imperial Commerce(帝国商業事務所)に出向いた。多少はまとまった資金が手に入ったので、思い切って家を買うことにしたのだ。以前Jensineから、WaterFront地区の売家が格安で売りに出されているという話も聞いていた。

19-03.jpg

 これが手に入れたマイホーム。2000Septimという価格からすればまあ上出来かな。何にせよこれでやっと当座はいらない荷物や錬金素材などの置き場所に困らずに済む。
 実はもう、いい加減バックパックが破裂寸前だったんだ。
 荷物を整理していると日が暮れてしまった。仕方が無いので片づけは適当に切り上げてベッドにもぐりこむ。
 翌朝、早速新居に訪問者があった。

 扉を叩く音がする。
 うるさ過ぎてそれだけで腹が立ってくるほどではないものの、人を眠りの底から引きずり出すには十分な、ある意味絶妙な力加減で誰かが小屋の扉を激しく叩いている。
(誰だよ一体、こんな朝っぱらから……)
 ベッドから這い出しかけてぎょっとなった。そもそもここにぼくが住んでいることを知っていて、かつ訪ねてくる用事のある人間なんてまだいないはずだ。とはいえ、例の暗殺者の一派なら……というか誰であれ敵なら、わざわざ扉をノックしたりせずにいきなり侵入してくる方が普通だ。
 窓をそっと開けて外を窺ってみる……と……?
(……また妙な来客もあったもんだ)
 適当に服をひっかけると、ぼくは扉を開けた。

19-04.jpg

「おはよう、市民。気持ちのいい朝だな」
 扉の外では、高級士官にのみ着用が許される白銀の衛兵鎧と、暑苦しいほど濃い笑顔がぼくを待っていた。
「……何の用ですか、Lex隊長。朝からいきなり衛兵に戸別訪問を受けるような心当たりは無いんですけど」
「私はWaterFront地区の治安維持が担当だぞ。新しい住民が増えたら顔を確認するのは当たり前だろう。厄介ごとを持ち込んでくれそうな奴なら、それなりの手を打たねばならんしな」
 それは判らないでもない。しかしまあ仕事熱心なことだ。知ってはいたけどさ。
「それでぼくは隊長の信用を得られたんですか? だったら失礼して、もう少し眠りたいんだけど」
 Lex隊長は珍しく苦笑した。
「それは困るな。実のところこの家を買ったのが君だということ自体は、Vinicia Melissaciaに聞いて知っていたんだ。私が君を訪ねたのは、君に個人的な用があるからだ」
 それに続いたLex隊長の言葉は、ぼくの度肝を抜くのに十分だった。
「宰相閣下がお呼びだ。White Gold Towerまで御足労願えないだろうか」
 かくしてぼくは、帝国宰相たるImperial Battle Mage、Ocatoと初めて顔をあわせることになった。

「はじめまして。急にお呼びだてして申し訳ない。私がOcatoです」
 巨大な円卓が据えられた議場で、彼は一人ぼくを出迎えた。
「貴女がKvatchで成されたことについては、すでに報告を受けています。その尽力に鑑み、Elder Councilは貴方に帝国騎士の身分、及びそれに伴うすべての権利を与えるものです」

19-05.jpg

 何の用事かと思いきや……いまさら看板をかけ替えた程度でぼくの立場がどうにかなるものでも無いだろうに。
 とはいえ、今の状況を考えると取りあえず乗っておいたほうがいいことも確かだ。KvatchでMartinに出会ったときに記憶が戻ってしまったことをJauffreに知られたら厄介な事になる。よりにもよって本名を名乗ってしまっていることだし。
 もっともそれは、今目の前にいる御仁であっても同じことだが。Councilの他の議員を交えず、彼一人でぼくに会ったと言う事は、当面ぼくを自分ひとりの手駒として手元に置いておきたいという事だろう。
 まあ、ぼくにとってもまだその方が都合がいいのも事実だが。
「謹んでお受けいたします……といっても、実質名誉爵位以上の意味は無いですよね。正直、あっても困りますけど」
 Ocatoは苦笑いした。
「まあ、その通りですな。ですが、貴女もよく御存知の通り、帝国は今未曾有の危機の中にあります。事の次第が明らかになるにはまだいささかかかりそうではありますがね。今後、我々が貴女に助力を求めることになるかもしれない。その時に、何の身分も無い方に国家の大事を任せる訳にも行きませんのでね」

19-06.jpg

 そうでなければ、むしろこの場でぼくを始末したいんじゃないかな、貴方は。とはいえ利用価値を認めて生かしておいてくれるのであれば、取りあえずは地位でも何でもありがたく受け取っておこう。
「貴方は率直な人だね」
 肩を竦める。さしあたっては呪われの身だ、ぼくは祖国を怖れている。
「まあ、覚悟はしておきますよ」
 まあいい、思いつく限りの仮面はかぶってやるさ。

 White Gold Towerを辞して家に戻る。寺院地区を抜けてWaterFrontへと通じる地下道の扉をくぐろうとした所で、こちらに向けて息せき切って駆け寄ってきたDunmerの女性にいきなり呼び止められた。
「ああ、よかった! やっとお会いできましたね」
「人違いじゃないですか? ぼくは貴女を知りませんけど」
「Llewellyn Elsevier様……ですよね?」
 どうやら人違いでは無いらしい。
「『Kvatchの英雄』の」
 なんだそりゃ。どこのどいつだ、そんな無責任な呼び名を広めやがったのは。宰相閣下といい、一体ぼくを何だと思ってるんだよ。
「……ぼくは英雄なんかじゃないよ。Llewellyn Elsevierなのは間違いないけどね。それで、御用は?」
 いささかとげとげしい答え方をしてしまい、思わず後悔する。誰が噂を広めたにせよ、彼女に責任があるわけでもあるまいに。
「す、すみません。いつもは……見ず知らずの方にこんな風に話しかけるようなことはしないんですけど」

19-07.jpg

 やっぱり初対面なのは間違いないか。しかしそうなると、一体ぼくに何の用が……?
「ただ、Gilenにどうしても貴女でなければといわれたものですから。厚かましい事は承知しておりますが、話だけでも聞いていただけませんでしょうか」
 誰だよGilenって。知らない間にぼくの名はどこまで一人歩きしてくれたんだ? これは取りあえず話を聞いておかないと、まずい事になるかもしれない。
「……御用件をうかがいましょうか」
「ありがとうございます。Gilenは……夫はいつも大袈裟な人なんですけど、特に今回はこちらが心配になるほど真剣なものなので……。夫は、帝都市民にとって極めて重大な問題について、貴女に御助力いただきたいというのです」
 ……悪い冗談だとしか思えないな。彼女がさっきの会見内容を知っているとは思えないが、皆でよってたかってぼくをかつごうとしているという被害妄想にでも取り憑かれそうだ。
「夫はあなたをTemple地区のSeridurの家でお待ちしています。そこですべて説明すると言ってました。言付かってきたのはこれだけです」
「わかりました、行ってみますよ」
「ありがとうございます、夫も喜びますわ。……そろそろお暇しなくては、それではごきげんよう」

19-08.jpg

 教えられた家を訪ねると、身なりのいいAltmerの紳士と、重武装のDunmerの剣士がぼくを出迎えた。
「とうとうお会いできましたな、名誉なことです」
 紳士の方がぼくに話しかけてきた。おそらく彼がSeridurだろう。
「貴女が帝都にいらっしゃると聞いて、これは是非とも助けを請わなければと思った次第です。貴女は貴女が思うよりもはるかに有名なのですよ」
 ……悪い冗談感いよいよ増大中。どうにも居心地の悪さを感じて、彼には悪いが帰りたくなってきた。いっそ家の裏の砂浜で、酔いつぶれて眠ってしまいたい。
「ああ、失礼しました。自己紹介がまだでしたな、私がSeridurです」
「……はじめまして」
「こちらこそ。Gilen殿の奥方を使いに出した不作法はお詫びいたします。ですが、我々は人目につく通りなどでおおっぴらに会わぬほうが安全なのですよ……一緒に来ていただけますか」
 同意すると、彼はぼくを地下室に案内した。

19-09.jpg

 階段を下りると、ArgonianとDunmerの二人がぼくたちを待っていた。Dunmerの男性がRalsaの夫のGilen、ArgonianはGrey-Throatと名乗った。四人が揃ったところでSeridurが改めて口を開く。
「ようこそ、Order of the Virtuous Blood……高貴なる血の騎士団の聖域へ。今まで我々以外、この神聖な広間に立ち入った人間は数えるほどしかおりません」
 よりによって秘密結社か。そんなものの新人勧誘に引っかかるとは何たる不覚。
 ……取りあえず話だけは聞いておいた方がいいか。一般人の社交的なお遊びの範囲なら放置しておいても大過ないが、皇帝を暗殺した連中と繋がりでもあったら少々厄介なことになる。
「我々は……他に適当な言葉がありませんが、強いて言うならばこの街の守護者です。我らは襲いくる疫病から帝都を守らねばなりません。我々はヴァンパイアハンターなのです!」

19-10.jpg

 Seridurは熱っぽく語った。
 ヴァンパイアハンターというと聞こえはいいが、本質的にやっている事は隔離が必要な伝染病患者を探し出し、更なる感染拡大を防ぐという大義名分の下に殺害する事だ。確かに発症した吸血病患者を放置しておく事はできないが、あまり自慢できる稼業では無いことも確かだ。何より、一たび感染してしまえば自分の家族や友人でも手にかける事を強いられる。
「貴女ならあの汚らわしい存在の事もよく御存知でしょう。奴らはまるで家畜のように罪無き者達を餌食にする。そう、この組織は彼らと戦うために結成されたのです!」
 ぼくの内心など構わずSeridurは熱弁を続ける。自らの言葉に陶酔しているのが明らかだ。彼にとってはヴァンパイアは、彼自身の言葉の通りOblivionの眷属や退治されるべき怪物に過ぎないのだろう。それなら別にヴァンパイアでなくとも構わなさそうなものだが、ヴァンパイアハンターは普通の冒険者や戦士ギルド員と比べればより稀な存在だ。おそらくその希少性が彼のプライドと英雄願望をくすぐったのだろう。
 自分自身が吸血病に感染したら何を言い出すか見てみたいものだな。
 内心の声を押し隠す。少々意地が悪すぎる感想なのは自分でも自覚はしている。
「しかし、未だ我々は吸血鬼と対抗しうる力のない未熟な3人のみ。奴らと戦って倒すだけの力はまだありません。我らの最終目標はこの清らかな街に住む吸血鬼を一掃することです」
 ……ちょっと待て。つまり組織を結成したはいいものの、実戦を行えるメンバーがいないからぼくに声をかけたって言うのか。
 あまりの事に腰が砕けそうになったが、ふとある事に気づいて床にへたり込むのは止めにした。いままではこうして気勢を上げるだけで、事実上マニアックな社交クラブとして万事問題なくやって来たはずなのに、ここに至って見ず知らずのぼくに声をかけてまで急に実戦要員が必要になったという事は……。
 まさか本当にヴァンパイアの存在をつかんでいるのか?
 Seridurに確認すると、明確な肯定が帰ってきた。
「Orderはこの地区に住むRoland Jensericがヴァンパイアであると睨んでいます。犠牲者もすでに一人出てしまっているのです。それゆえ貴女をここへ招きました。彼がまた誰かを襲い、あるいは殺してしまう前にこのヴァンパイアを倒し、奴の穢れから街を守って欲しいのです」
「……何故そのRoland Jensericがヴァンパイアだと?」
「数日前の夜のことです。私はよくヴァンパイアの痕跡を捜して街を散歩するのです。Rolandの家の近くを通りかかった時に悲鳴が聞こえました。裏庭に走ると彼と彼の交際相手の女性が争っているのを見つけました。私は二人の間に割って入ろうとしましたが、彼の力は異常なまでに強かったのです。彼は恋人を地面に投げ捨てると私の方に向かってきました。幸運にもなんとか通りに駆け戻り、そのまま彼から逃げ切る事ができました。しばらく身を隠した後、現場の庭に戻って見ると既にRolandはどこにもおらず、女性はもう事切れていました。首に二つの噛み傷を残して。その時彼が吸血鬼だと知ったのです。Orderは貴女に彼を探し出し、滅ぼす事を依頼します」
 自分の恋人を手にかけてしまったのか。血を吸って正気を取り戻したとき彼を襲った絶望はどれほどのものだったろうか……そこまで考えた所で思わず自分を嘲笑いたくなった。お前はそんな風に善人ぶれる立場なのか、Llewellyn Elsevier? 恋人殺しというのなら、お前のほうがよほど罪深いだろうに。
「それで、今彼はどこに?」
「手がかりを見つけるためには、まず彼の家を調べるべきでしょう。彼は何日も家に戻っていませんから、安全なはずです。何か問題があればここへ来て下さい。我々は夜に集まりますから。彼の家はこの寺院地区にあります。私の家の庭の先、正面に。皮肉なものではありませんか?」
 彼を追跡する役目を負うのがぼくだという事の方がよほど皮肉だよ。悪い冗談にも程がある。

 Seridurとの長い対面が終わって外に出ると、もう陽は西の空に傾いている。茜色に染まる街を、その脚でRolandの家に向かった。Seridurの家とは入り口が反対で表通りに面している。これから家の中に侵入しなければならない訳だが、そうなると問題は、植物園地区に通じる門を護る衛兵だ。Rolandの家の玄関はその視界に完全に入っており、下手に鍵をこじ開けようものならその場で御用になりかねない。

19-11.jpg

 ここはやはり、夜になるまで待った方が得策か。万一Rolandが家に持ってきていようものなら厄介な事になる……が……。
 待てよ?
 注意深く周囲の様子を確認する。もしかして扉にぴたりと張り付けば、角度から考えて衛兵の視界から逃れられるんじゃ無いか?
 門の前の衛兵が他の方向を見ている間に素早く通りを横切り、Rolandの家の玄関に張り付いた。果たして首尾は……?
 よし、計算通り。扉の部分の僅かな窪みが死角を作り、ぼくを衛兵の目から隠してくれている。
 それでは……お邪魔させてもらおうかな。

19-12.jpg

 これを見る限り、Rolandは普通の食事をしていた様だ。それにこの家には窓もあって、ちゃんと外の光が入る。あまりヴァンパイアの棲家らしくは無いな。

19-13.jpg

 ……置物代わりに人の頭蓋骨が無造作に置いてあるのはどうかと思うけど。もっともRolandが本当にヴァンパイアなら、地上階は偽装のためで、真の生活の場は地下室という可能性もある。確認はしておくべきだろう。

19-14.jpg

 地下にも、彼がヴァンパイアだということを示すものはないな。棺はともかく、ベッドくらいは無いと辻褄が合わない。まあ不審な物が何一つ無かったと言うと嘘になるんだけど。

19-15.jpg

 Skoomaとはね……嫌なものを見つけさせてくれる。少なくとも彼は、完全に模範的な市民という訳では無さそうだ。
 一通り家の中をまわって一階に戻ってきたところでそれを見つけた。

19-16.jpg

 テーブルの上に本があり、小さな紙片が乗っている。開いてみるとRelfinaという女性からのラブレターだった。
 ……もし彼女がSeridurの話にあったRolandの恋人だとするなら、あまり死者に鞭打つような事は言いたくないが、正直なところあまりの甘ったるさに砂を吐きそうな代物だった。GilenやGrey-Throatの話によればRolandは無口でとっつきにくいタイプだったということだが、一時的にせよその印象が崩壊するに十分なだけの破壊力はあった。まさか彼女、Rolandがいない寂しさを紛らわせるために、Skoomaを飲りながらこれを書いた訳じゃあるまいな。
 とはいえ、重要なのはそのことではない。その手紙には彼らが逢引に使っていた小屋の事が書いてあり、しかもRolandはその場所を『世界で一番安全な場所』と呼んでいたと言うのだ。
 これが当たりだという保証は無い。普通に考えれば逃亡先の手がかりをこんなところに残していくとは考えにくい。だが、もしRolandが恋人を手にかけてしまった悲嘆と絶望のままに、家に戻らずにそのまま逃亡したのであれば、咄嗟の逃亡先としてこの小屋を選んだ可能性も無いとは言えないだろう。
 Rolandの家を出ると、もう陽はすっかり落ちていた。ヴァンパイアと対決するにはあまりよい時間とはいえない。
 ぼくは一度家に帰ると、朝を待ってその小屋を目指して出発した。
スポンサーサイト
前ページ | | 次ページ











管理者にだけ表示を許可する
http://oblog01llewellyn.blog116.fc2.com/tb.php/21-24853da1
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。