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地獄の季節(2)~朝~

カテゴリー: プレイ日記

 プレイ日記です。以下のクエストのネタバレが含まれています。

・Find The Heir
・Weynon Priory
・Seeking Your Roots



 坂道を下り、Kvatchのある高台の麓の避難民キャンプにたどり着く頃には、ようやく雨も上がった。雲も少しずつ切れ始め、薄日が差しはじめた空の下、Martinは律儀にキャンプでぼくを待っていた。

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「君が戻ってくるかどうか、確信が持てなかった。認めるよ、僕は君の話を疑っていた」
「自分でこんなことを言うのもどうかとは思うけど……」
 ぼくは苦笑した。どうも懸念の方向が間違っているような気がする。
「ぼくがゲートの中なり城攻めの最中なりに斃れて、生きて帰ってこない可能性は考えてなかった訳? その方がよほどありそうな話だと思うんだけど」
「ああ、そういえばそうだな」
 Martinも苦笑した。
「言われてみればその通りだが、何故かそうは思わなかったな。君は絶対に負けない、そんな気がしたんだ」
「……それはどうも」
 それが事実なら、どれほどありがたいことか。
「君がOblivionの門を破壊したと皆から聞いたよ。君は彼らに望みを与えたんだ、我々は……Daedraを討ち破りうる、と。よし、Weynon修道院に一緒に行こう。再び今日のような悲劇を繰り返さぬために、僕にできる事があるならば知りたい。まずはJauffreの話を聞かなくてはな。案内してくれるかい」

 キャンプを昼前に発つ。いつの間にか雲は流れ去り、広がる青空の下Gold Roadを東に向かった。

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 キャンプからChorrolへは、まっすぐ北東に向けてColovian Highlandの裾を抜けて行くのが最短コースだが、まだ通ったことが無い場所をMartinを連れて道なき道を突破するのはさすがに無茶なので、素直に街道を辿る事にする。Skingradにたどり着いた頃には陽は傾き、城壁を夕陽が赤く染めていた。

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 ちょうどいい頃合なので、今日はこの街で一泊することにした。
 そう言えば、以前Claudetteに紹介されたSinderionという名の植物学者はこの街に住んでいるんだっけ。ふとそのことを思い出し、いくつか欲しい物があって立ち寄った錬金工房で尋ねてみると、そのSinderionはWest Weald Inn……ぼくらが宿を取った、その当の旅館の地下に居を構えているとの事。また、都合がいいというか何と言うか。
 とりあえず宿に戻り、地下室のSinderionを訪ねてみる。

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 Sinderionはぼくが見せたNirnrootに興味を示した。なんでも、ある程度揃った数のNirnrootがあれば、Elixer of Explorationなる特別なポーション……なんでもダンジョン探索を有利に進められる、複数の効果を同時に発揮する多目的ポーションらしい……が作れるらしい。とりあえず10本の試料があれば、試作品のポーションを作成して、安く譲ってくれるとこのことだったが、取りあえず現在のぼくの手持ちは9本、ちょうど一本足りない。

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 Sinderionはある程度まとまった数のNirnrootが手に入りそうな場所の候補としてSkingrad北東のShadeleaf Copseを挙げてくれたが、もちろんそんな所に立ち寄る余裕は無い。取り合えず場所だけは地図に記録したが、実際に訪ねるのはしばらく先になるだろう。

 翌朝早くにSkingradを発った。

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 引き続きGold Roadを東に向かい、Rumare湖畔に出たところでRed Ring Roadに入る。帝都、そしてWeyeは横目で見るだけにして先を急ぎ、昼過ぎにはFort Nikelの廃墟脇からBlack Roadに入った。その後も順調に旅程を進め、午後遅くWeynon Prioryが視界に入ってきた時の事……。
(?!)

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 何故か修道院つきの厩務員、Eronorが血相を変えてこちらに走ってくるのが見えた。そして更にその後ろから彼を追っているのは……。
「Martin! 敵だ!!」
 叫ぶと同時に馬を止め、鞍から滑り降りる。Eronorを追っているのは間違いなく帝都監獄から脱獄したときに見たのと同じ召喚武装を身につけた人影……皇帝Uriel SeptimⅦ世をぼくの目の前で暗殺してくれた連中だ。今度はあいつら、修道院を襲撃しやがったのか……!!
 剣を抜くと同時にEronorがぼくに駆け寄ってくる。
「た、助けてください! 皆が殺され……」
「いいからぼくの後ろに抜けて! 見りゃ状況はわかる!!」
 叫び返して身体を開き、そのまま彼を走り抜けさせる。ここで立ち止まったら追いつかれて背後から襲われるだろうに。
 Eronorが駆け抜けると同時に、後を追ってきた暗殺者二人が襲い掛かってきた。

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 馬を巻き込まないように後ろに跳び下がる。後退したぼくにそのまま襲いかかろうとして、勢いあまって体勢を崩した黒装束に引き技気味に剣を振り下ろし、袈裟懸けに斬り捨てた。同時にMartinの氷撃呪文がもう一人を吹き飛ばす。
 倒すと同時に赤い霧が弾けて武装が消滅し、中から真紅の地に黄金色の太陽を刺繍したローブ姿が現れた。間違いなくあのときの暗殺者どもと同じ一派の連中だ。

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「すぐにJauffreを探さなければ!」
「Amulet of Kingsの無事を確かめる方が先だよ!」
 叫ぶMartinにぼくも叫び返した。あの連中が修道院を襲撃したとなると、最大の目的は間違いなくあれだ。MartinとAmulet of Kingsの両方がこちらの手元に揃っていない限り、OblivionとNirnを隔てる障壁を復活させることはできないのだから。
 修道院の建物に駆け込んだ。敵味方いずれの姿も無い。そのまま二階に駆け上がるが、そこで絶望的な気分になる。

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 以前ここを訪ねたときには硬く閉ざされていた、食器棚に見せかけた隠し部屋への扉が派手に開け放されたままになっている(そもそも開け放されているのを見て、それが隠し部屋の扉だとわかったのだが)。念のため隠し部屋の中も調べたが、おそらくAmuletを収めていたであろうChestも中を荒され、空のまま放置されていた。

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 ぼくは肩を落し、Martinを振り返った。
「……Jauffreを探そう。多分礼拝堂にいるはずだ」

 Piner修道士と合流して礼拝堂に駆け込むと、Jauffreが襲撃者三人と渡り合っていた。

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 が、さすがはBladeのグランドマスター、三対一でありながら押されている様子すらない。駆け込んできたぼくたちが背後を突いたため、三人のうち二人があっという間に倒れ、残りの一人も壁際に追い詰められてすぐ仲間の後を追った。

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「無事戻ってきたか! Talosに感謝を!!」
 Jauffreはぼくを認めて一瞬表情を和らげたが、すぐにまた険しい表情に戻る
「奴らはいきなり襲撃してきた。礼拝堂で祈りを捧げていたらMaborel次長の叫び声が聞こえたのだ。おかげで何とか武器をとる時間だけはあった。しかし、一体何が目的で……」
 Jauffreは顔を強張らせた。
「Amulet of Kingsか! すぐに隠し場所を確かめねば!!」
「残念だけど、おそらく手遅れだよ。食器棚の奥の隠し部屋ならさっき確認した。Chestは荒されて中身は空だった。貴方が念には念を入れて隠し部屋にはAmuletの偽物を置き、本物を別の所に秘匿していたなら話は別だけど……」
 最後の希望を込めてそう言ったものの、Jauffreの表情は事態が絶望的であることを語っていた。
「奴らが隠し部屋のことまで嗅ぎつけている事を予想するべきだった……敵を見くびっていた」
 確かに。こうまでこちらのやることが筒抜けで先手先手を打たれるなんて、情報が漏れているとしか思えない。ある意味Jauffreが見ず知らずのぼくに重要任務を押しつけたとこについては先見の明が証明されたと言えない事は無いが、諜報組織としてはBladeは今致命的な状況にあるんじゃないのか?
「それで、Kvatchでの首尾はどうなった? Martinは?!」
「ここに連れてきたよ。彼がMartinだ」
 Jauffreは安堵の溜め息をついた。
「殿下……よくぞ御無事で。では少なくともすべてが失われた訳ではないのだな。Talosよ、感謝します! 我々はAmuletを失ったが、代わりにUrielの後継者を護る事ができた」
「だがMartinをここにはおいて置けないだろう」
 ぼくは指摘した。
「あいつらはMartinがここにいると知れば再び襲撃を企てるだろうし、そうなるとここで彼を護り抜くのはまず無理だ。だからと言ってAmuletがなければ彼を帝都に連れて行く事もできないんだろう?」
「君の言う通りだ」
 Jauffreは同意した。
「どこか安全な場所の当てはある?」
「この恐るべき敵に対して、真に安全な場所などもはや無い。だがせめて、Amulet of Kingsを取り戻すまでは持ちこたえなければならない……Cloud Ruler寺院がいいだろう。Bruma近郊の山中にあるBladeの隠し砦だ。そこなら少数精鋭で大軍にも対抗できる」
「……という事だそうだけど。どうする?」
 ぼくは肩を竦め、Martinに言った。
「……選択の余地は無さそうだな。Cloud Ruler寺院に向かおう」
 Martinも肩を竦めて答えた。

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 大急ぎでMartinとJauffreの馬を準備し、日没前の夕陽がさす中、Cloud Ruler寺院を目指してWeynon修道院を出発した。程なく陽は落ち、山道は闇に閉ざされる。暗闇の中、山道で全速は出せないものの、それでも精一杯の速度でぼくらはOrange Roadを東に向かった。

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 以前ぼくがBrumaに向かった時とは異なり、Silver Roadとの合流点に辿り着く前、Orange Roadを全体の五分の四ほど走破したところで、北に向けて伸びる脇街道に折れた。Jauffreの話によるとCloud Ruler寺院はBrumaの北門から伸びる道の先にあるという。そこで距離を短縮するため、一度Brumaの東に出る通常のコースではなく、Brumaの西から直接北門を目指す道を選んだ。以前Boreal Stone Caveに向かった時に、この間道の存在を確認していたのだ。
 結局、敵襲もなく無事にBrumaの北門に到着した。そのまま街には入らず更に北を目指す。やがて、空が白み始め、星々の姿が次第に薄れ始める頃、山頂の一つに鎮座する巨大な石造りの構築物が見えてきた。

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 程なく寺院の門前に着いた。Jauffreが扉越しに門衛と一言二言言葉を交わす。と、重厚な扉が開き、Bladeの具足に身を固めた屈強な男が姿を現した。
「GrandMaster、こちらの方が?」
「そうだ、Cyrus。彼こそ皇帝陛下の忘れ形見、Martin Septimその人だ」
 Cyrusは改めて姿勢をただし、最敬礼した。
「我が君! Cloud Ruler寺院へようこそおいでくださりました! 我らは永きに渡り、皇族の方々の御行幸を賜る栄誉から無縁でありました!!」
 Cyrusの熱烈な感激ぶりに、Martinは目を白黒とさせている。
「ああ、うん、ありがとう。僕のほうこそ光栄だよ。無作法者ゆえ、返す言葉もわからないが」
 しどろもどろに答える。司祭として暮らしていたなら、それなりに他人から敬意を寄せられる立場に慣れていてもいいんじゃないかとも思わないでもないが……やはり皇族では重みが違いすぎるか。
「こちらへ。貴方のBladeが殿下を待ちかねております」

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 CyrusとJauffreに挟まれてMartinは門をくぐり、長い石段を登って寺院の前庭に入った。左右にBladeの隊員たちがずらりと居並んでいる。JauffreとMartinが寺院を背に並んで立ち、Jauffreの訓辞が始まった。
「Bladeよ! 我らは今暗黒の中にいる。皇帝陛下と皇子達は我らの目の前で弑され、帝国は混沌の渦中にある」
 一瞬、短く言葉を切る。そして、力強く叫んだ。
「されど希望はまだある! 彼こそはMartin Septim、Uriel Septim陛下のの正統なるお世継ぎだ!!」
 同時に陽が昇る。一日の最初の曙光が光の筆となって寺院の前庭を掃き、Martinの姿を浮かび上がらせる。

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 Blade達は熱狂し、剣を掲げて唱和した。
「讃えよ、Dragon Born! 讃えよ、Martin Septim! 万歳!!」

(ぼくからの最後のプレゼントだよ、Jauffre)
 Brumaあたりから、ちょうどいい時に寺院に着けるようにタイミングを計っていたんだよね。

 Bladeの歓呼の声を背に、ぼくは黙って寺院を後にした。

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